【体験レポート】はじめての梅収穫
ふじえ〜ら編集部が行く!シリーズ 第一弾「はじめての梅収穫体験レポート!」
本日から、新シリーズ「ふじえ〜ら編集部が行く!」が始まりました。このシリーズでは、毎月楽しい講座を開催しているSBS学苑の講座にふじえ〜ら編集部が潜入し、その魅力を不定期でお伝えする企画です。
ぜひ、楽しみに待っていただけると嬉しいです^^
今回は、昨年から始まったSBS学苑・藤枝校の人気講座「梅干し講座」におじゃましてきました!
この講座は、全2回・6月~8月の3ヶ月間に亘って行われ、前半で梅の収穫・漬け作業、後半で、紫蘇揉み・仕込みを体験します。
今回は、講座の前半パートの体験レポートをお届けします!
おじゃましたのは、島田市・伊太の「梅工房 おおいし」
梅工房おおいしは、梅の栽培・商品の加工を行う工房として、約5年前に創業しました。
工房が位置する島田市伊太は、大井川の豊かな水と暖かな気候に恵まれた梅の栽培が盛んな地域で、静岡県内有数の梅の産地として有名です。その中でも特に有名なのが「八房梅」いう品種。この品種は、南高梅より少し小ぶりの中梅で、種が小さく、実が肉厚でジューシーな果実のような食感が特徴です。たくさんの実が房状につくことから、名付けられたと言います。
今日は、そんな八房梅を収穫し、塩と一緒に漬ける過程までを体験します!
講座スタート!いざ、梅の収穫へ!
この日は天候に恵まれ、雨の心配なんてご無用なほどの、かんかん照りでした。
倒れないように熱中症対策もしっかり行い、まずは収穫からスタートです!
山頂の工房からゆっくり歩いて20分ほどの場所にある梅畑へ向かいます。
梅畑に到着!梅の収穫開始!
梅畑のある平地に到着しました。ここから、講師の大石さんから、梅の収穫の方法や漬け頃の梅の見分け方について説明を聞いた後、2人1組のペアになって、梅を集めていきます。
漬け頃の梅は、見た目が「黄色くて、艶があって輝いて見えるもの」と大石さんは言います。
たくさんある梅の中から見分けるのは少し大変そうですが、一面に広がる梅にワクワクが止まりません。
ということで、いざ収穫開始です!
八房梅の様子はこんな感じ。その名の通り、1 つの枝にいくつもの梅の実が房上に連なっています!
黄緑色の、ハリのある梅がとっても可愛らしく、木の枝から差し込む木漏れ日が一段と梅を輝かせています。
はい、ひとつ収穫しましたー!かわいいっ!この調子でどんどん収穫していきます。
収穫時間は約20分ほど。午前組では、このくらいの量を収穫しました。
ハリのある、黄色い梅がたくさん!漬け作業が楽しみです^^
工房に戻り、ちょっと休憩
収穫が終わり、山の上の工房に戻ってきました。戻ってくると、工房の方のご厚意で、梅工房おおいしの商品「極梅シロップ」の炭酸割りを用意していただいていました!暑い日にぴったりな、上品な甘さと酸味でやみつきになりそうです♪
工房に干してあった綺麗な梅とともにパシャリ。透き通るような色を見て、涼しさが増しました。
漬け作業開始!まず生梅を水でよく洗う
休憩から上がった後は、いよいよ漬け作業に入ります。漬け作業には大石さんが事前にご準備くださっていた、完熟した梅を使用します。
ここから、梅を水で洗い、”へた”と”アク”を取り除いていきます。
まずは、桶の中に水を溜めます。
写真では伝わりづらいですが、梅の表面に水疱がついて、まるで表面から呼吸をしているようでした。
水が貯まったら、手・腕に少し力を入れて桶の中をかき混ぜるように梅を洗っていきます。こうすることで梅についているアクがしっかり取れるのだそう。
アクと一緒に、”ヘタ”も取り除いていきます。美味しい梅干しを作るために、取り残しがないか注意深く見ながら作業を進めていきます。これと同じ工程を、水を入れ替えてもう一度行います。
桶から梅を上げ、いよいよ漬け作業へ!
洗った梅をざるに上げ、漬け作業を行っていきます!
漬け作業には、大石さんに準備していただいた、食品用のビニールをかけた漬物用のバケツを使います。家庭でも同じ方法で再現できるそうなので、ぜひ皆さんも真似してみてください!
まず、(バケツにかけた)ビニールの中に、梅干しと塩(梅の重さの15%の量)を交互に入れていきます。
最初にバケツの底に、だいたい2層になるまで梅を敷き詰めます。その後に、塩2握りを満遍なくふりかけていきます。この作業を、バケツいっぱいになるまで繰り返していきます。
塩は、静岡が誇る「あらしお」を使用。大石さんによると、あらしおが梅の一番良い味を引き出してくれるようです。黄色い梅の上に、真っ白な雪が散っているようでとても綺麗!
一番上まで溜まったら、残りの塩を全てバケツに入れます。
全て入れた後に、上から手で押さえて平らにしていきます。
落とし蓋と重石を乗せて、完了!
いよいよラストスパート!平らにならした塩の上に落とし蓋を乗せ、さらに上から梅と同じ重さの重石を乗せていきます。
ここで、大石さんから重石に関するポイントを教えていただきました!
使う重石は、総重量の重石1つではなく、全体の1/2の重さのものを2つ用意した方が良いとのことでした。なぜかというと、漬け始めてから2~3日後の水が上がってきたタイミングで、重石の量を半分にする作業が発生するため、あらかじめ分かれているものを使った方が、重さを変える作業がより簡単になるからだそうです。
全体の1/2の重さを蓋の上に乗せ、ビニールの封を閉じます。
封を閉じたビニールの上に、残りの重石を置いて、漬け作業は完了です!ここから約1ヶ月半ほど、涼しい場所で梅を熟成させた後、紫蘇を揉み込み、天日干しした梅を漬け込んでいきます。
次回は8月。どんな感じで使っているのか、見るのが楽しみです!
ちょこっと工房を見学!自慢の商品が勢揃い
梅作業を終えた後、商品が販売されている工房におじゃましました。先ほどいただいたシロップをはじめ、様々な賞を受賞した商品がたくさん並べられており、参加者も夢中で購入する商品を選んでいました。
今回講師をつとめてくださった大石さんへインタビュー!
島田市伊太の梅の特徴は?
皮が柔らかくて弾力があり、肉厚でジューシーなところが特徴です。生梅は、すもものような見た目をしています。種も小さいため、食べやすい梅干しを作ることができます。
今年の梅の様子はいかがですか?
気温が高くなったことで、収穫の時期がかなり早まりましたね。梅の病気も多く発生してしまい、商品化できる梅がかなり絞られた年になりました。
梅工房おおいし様の梅干しは全国的にも多くの受賞をされています。どのような実績がありますか?
代表的なものだと、
・島田市の逸品
・ふじの国新商品セレクション 金賞
・全国梅干しコンクール 優秀賞
・にっぽんの宝物 準グランプリ
などがあります。
一度受賞すると毎年継続的にセレクションに並ぶものもあれば、1年ごとにリセットされて選考が始まるものなど、様々な賞があります。
編集後記
普段なんとなくスーパーで目にしたり、お弁当の中に入っている梅の作り方を知ることができ、大変興味深い体験となりました。中でも梅工房おおいしの梅干しは、人の手で丁寧に一粒一粒が作ることで、人にしか出せない味わいが出されており、だからこそ数々の賞を受賞されているのだなと感じました。
梅工房おおいしの商品は、KADODE OOIGAWAやまんさいかん他、県内を中心に様々な店舗で取り扱われています。私は工房で見てずっと気になっている、梅ジャムとオリーブオイル漬けをゲットしたいと思います!
それでは、次回のレポートも楽しみにしていてください!
梅干し講座
今年度の梅干し講座は4コース企画され、40名満席の為、残念ながら途中参加はできないそう。来年も企画される予定だそうです。SBS学苑 藤枝校のInstagramをフォローして情報を早めにGET!
概要
講師 | 大石富佐子 /梅工房おおいし |
曜日・時間 | 6/8・8/10(土) 13:00~15:00 |
受講料・回数 | 2,200円(税込) ※3ヵ月・2回実施 |
教材他 | 8月に梅干し約500gお持ち帰り 4,400 円 |
管理運営費 | 1回 110円 ( レギュラー講座は1ヵ月の上限330円) |
保険料 | なし |
入会金 | なし |
見学 | 不可 |
持ち物 | 屋外での収穫・作業となりますので、長袖・長ズボン・スニーカー・帽子を着用、 気になる方は虫よけ対策をお願いいたします。 |
その他 | 完熟生梅、お一人様2キロまで事前予約のみ、販売いたします。 ※講座受講生のみの特例です。梅工房おおいしでの完熟生梅の販売はございません。 荒天でなければ、雨天決行となります。 |
梅工房おおいし
住所 | 〒427-0035 静岡県島田市向谷元町673-6 |
TEL | 0547-37-1218 |
FAX | 0547-77-3377 |
ooishifusako0532@gmail.com | |
取扱店舗 | 蓬莱橋 897.4茶屋、川越遺跡 売店『芭蕉庵』、JA大井川まんさいかん 各店、川根温泉ふれあいの泉、 田代の郷温泉 伊太和里の湯、KADODE OOIGAWA / TOURIST INFORMATION おおいなび |
【お問い合わせ先】SBS学苑 藤枝校
TEL | 054-644-5103 |
FAX | 054-641-1282 |
営業時 | 午前10時~午後5時(木曜日は午後8時まで) |
休苑 | 日曜日、月曜日、第2.4金土曜日、祝日、年末年始、旧盆、ゴールデンウィーク |
公式サイト | https://www.sbsgakuen.com/Gakuen?gakuno=7 |
https://www.instagram.com/sbs.gakuen.fujieda/ |