「藤枝」の名が全国に! 順心3連覇パレード 1000人が祝福

第33回全日本高校女子サッカー選手権で大会史上初となる3連覇を果たした藤枝順心高校サッカー部の優勝報告会と凱旋パレードが今月1日、JR藤枝駅周辺で行われました。今回はその模様を取材しました。

歴史的快挙!選手権で堂々の3連覇

第33回全日本高校女子サッカー選手権の決勝が1月12日、兵庫県のノエビアスタジアム神戸で華々しく開催されました。静岡県代表の藤枝順心高校が神村学園(鹿児島県)を5-0で下し、史上初の3連覇を成し遂げました。この輝かしい勝利により、冬の選手権では8度目の優勝を記録し、最多記録をさらに更新。一方、夏の全国高校総体と合わせて5季連続で全国制覇を果たし、夏冬合わせて11度の日本一という新たな歴史を刻みました。
試合開始早々の前半4分、藤枝順心高校はFW藤原選手がスルーパスに反応し、見事に先制点を挙げました。続く12分には、コーナーキックのこぼれ球をDF柘植選手が冷静に押し込み、チームに2点目をもたらしました。さらに40分、MF鈴木選手が強烈なシュートを決め、3点リードで前半を終了。後半にはさらに2点を追加し、計6試合で39得点、守備も連続無失点と、他校を圧倒する強さを見せつけました。
また、その頃、藤枝市では決勝戦のパブリックビューイングが行われ、順心SCジュニアの小学生やその保護者ら約70人が大型スクリーンの前に集結。選手たちの見事なプレーと3連覇の瞬間に歓声を上げ、その勝利を心から称えました。

 

熱狂の渦に巻き込んだ優勝報告会と凱旋パレード

今月1日、藤枝市は歓喜と感動に包まれました。JR藤枝駅周辺で開催された優勝報告会と凱旋パレードは、大勢の市民が集まり、成功を祝う特別な日となりました。
選手たちは、藤枝駅の改札前に設けられた特設ステージに登場し、集まった観衆から大きな拍手を受けました。北村市長は、「県民、市民に元気と勇気を与え、藤枝市の名前を全国に広めてくれた」と、選手たちの功績を称えました。藤枝市サッカー協会や順心高校サッカー部後援会、市内の企業・団体からも花束と記念品が贈られ、その活躍が地域全体で称えられました。
報告会の後には、駅南商店街の約150mの公道を選手たちがゆっくりと歩くパレードが実施されました。約1000人の市民が沿道に駆け付け、「おめでとう」「ありがとう」といった感謝の声を送り続けました。選手たちはその声援に応えて笑顔で手を振り、パレードを満喫していました。

伝説と共に「藤枝」の名前が全国に

このイベントは、藤枝市全体を結びつける心温まる催しとして、多くの人々の心に残る一日となりました。地元住民の一体感と誇りを感じさせる瞬間であり、藤枝市の名が全国に伝わる素晴らしい契機となりました。順心高校の優勝パレードは初めて行われ、市内では、全国高校選手権で藤枝東高校が準優勝した2008年以来となります。
藤枝順心高校のこの快挙は、高校女子サッカー界に燦然と輝く伝説として、今後も語り継がれることでしょう。

第33回全日本高校女子サッカー選手権 藤枝順心の戦歴

<県大会>
準決勝 4-0 東海大翔洋
決 勝 0-1 常葉大橘
<本大会>
1回戦 17-0 近江兄弟社 (滋賀)
2回戦 8-0 鳥取城北(鳥取)
3回戦 3-0 大阪学芸(大阪)
準々決勝 4-0 佐久長聖 (長野)
準決勝 2-0 大商学園(大阪)
決勝 5-0 神村学園(鹿児島)

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