地域交通の充実によるまちづくり 誰もが快適に移動できるまちを目指して

藤枝市では、誰もが快適に移動できる地域交通ネットワークの構築を目指し、様々な取り組みを進めています。今回は、市の公共交通の現状と課題、そして今後の取り組みについてご紹介します。

充実した地域交通ネットワーク

藤枝市では、民間路線バス、市自主運行バス、タクシー、バス停型乗合タクシーをはじめとした公共交通のほか、交通網を補完するシェアサイクルや、広域的な移動ニーズに対応する空港アクセスバス、高速バスといった移動サービスが提供されています。また、公共交通に頼ることができない方の日常生活の足の確保のため、住民互助の取り組みによる移動サービス(地域支え合い出かけっCARサービスなど)の提供も各地区で活発に行われており、誰もが快適に移動できるまち”の実現に向けた取り組みが、公民一体で行われています。なかでも、市内3路線を運行するバス停型乗合タクシーは、地域住民のニーズに応じて拡充を重ね、利便性を向上しながら地域に密着した交通手段として定着しつつあります。

バス停型乗合タクシーとは

藤枝市では、より効率的で持続可能な交通手段として、バス停型乗合タクシー(デマンドタクシー)のサービスを実施しています。これは、タクシー車両を使用し、予約のある便のみ運行する新しい形の公共交通で、藤枝駅広幡線・藤枝駅光洋台線・五海市立総合病院線の3路線が設定されとはBroshています。どなたでも利用できるので、シニア世代や子育て世代をはじめとする地域住民にとって頼りになる移動手段として人気を集めています。今までは利用したい路線ごとに予約先が異なっていましたが、よ利便性を高めるため、今年1月からは停留所を増やすと同時に、専用アプリによる予約集中化がスタートします。

今年10月、県内初の新プロジェクトがスタート

藤枝市は今年度、「ふじえだまちなか居住機能向上共創プロジェクト」を立ち上げ、その一環として、まちなかへの居住促進と市内回遊性の向上を目指し、10月より、利便性が格段に向上した新しい交通システムを導入します。これまで、まちなかへのアクセス手段が限られていることや、交通機関の利便性が低いことが課題として挙げられてきました。そこで、市民の移動手段の選択肢を増やし、より快適で便利な暮らしを実現するため、ICTを活用した新たな交通システムの構築を進めています。その柱となるのが、スマートフォン対応の予約システムを導入した「乗合タクシー」と、市内各所にステーションを増設する「シェアサイクル」です。
従来の乗合タクシーは、電話予約が基本で、利用者にとっては、行き先や時間帯によっては使いづらい面もありました。そこで今回、停留所の拡充とともに新しいシステムを導入。スマートフォンアプリから簡単に予約ができるようになり、利便性が飛躍的に向上します。さらに、予約受付業務を一括して受託するコールセンターも設置することで、各タクシー事業者の負担軽減も図り、より効率的な運行体制が構築されます。
また、健康志向の高まりや環境への意識の高まりから、自転車での移動も見直されています。そこで、都市機能誘導区域(都市機能を集積するエリア)と居住誘導区域(住居を誘導するエリア)に、シェアサイクルのステーションを3箇所拡充予定です。手軽に利用できる自転車を増やし、バスとの乗り継ぎなど行うサイクルアンドライドをしやすくすることで、まちなかへのアクセスや回遊性の向上を図り、居住誘導区域の生活利便性の向上にも繋げます。
乗合タクシー全路線への予約システム及び予約受付コールセンターの導入・集中化は、県内初の取り組みです。藤枝市は、このプロジェクトを通じて、市民の生活の質を高め、持続可能なまちづくりを実現していきます。そして、誰もが快適に暮らし、賑わいあふれる魅力的なまちへと進化を遂げようとしています。

 

3つの向上ポイント

・乗合タクシーの予約集中化・デジタル化
・乗合タクシー停留所の拡充
・シェアサイクルステーションの拡充

PICK UP!!