「ただいま」と帰りたくなる場所 進化する小さな集落・市之瀬地区

藤枝バイパス谷稲葉ICから車で約20分の場所にある藤枝市瀬戸ノ谷の小さな集落、市之瀬。豊かな自然と歴史が息づくこの土地の魅力を未来に残したいと、住民たちの熱意によって新たな進化を遂げようとしています。

市之瀬を未来に残したい

市之瀬地区は、吊り橋や石垣、石畳、川のせせらぎなど、風情ある形式が美しく、歴史も深い藤枝市北部にある小さい集落です。「ここだけ別世界」と称される神秘的な雰囲気を漂わせる津島神社や、透き通る水が流れる瀬戸川、そしてダイダラボッチ伝説が残るびく石など、訪れる人を魅了する魅力的な要素が市之瀬には散りばめられています。

しかし、この美しい集落も、高齢化の波は避けられません。65世帯179人が暮らす市之瀬の人口は現象し続け、高齢化率は50%に達しています。限界集落寸前という厳しい現実の中、「市之瀬盛り上げ隊」がこの状況に立ち向かっています。

新旧住民が力を合わせ、多彩な取り組みで活気を取り戻す

「市之瀬盛り上げ隊」の活動は多岐に渡ります。閉園した幼稚園を改修した交流スペース「市之瀬交流ヴィレッジおかえり」は、様々な団体の活動拠点として活用されています。中でも注目すべきは、年2回開催している「おかえりな祭 市之瀬へ」です。市之瀬のマップを手に、参加者たちは集落を散策。ウォークラリーや里山体験を通じて、市之瀬の魅力を再発見します。毎回100~200人が訪れるこのイベントは、市之瀬を多くの人に知ってもらうための絶好の機会となっています。

加えて、地域の魅力を活かした農家民宿の開業に向けた準備も進められています。市之瀬盛り上げ隊の活動以外にも特産品の市之瀬抹茶やレモンなどを使った商品開発や、豊かな自然の中でリラックスできる「ティーテラス」、茶工場をアトリエとして活用したイベントなど、地域の資源を活かしたユニークな取り組みが生まれています。

 

少しずつ変化する地域

古くから市之瀬に住む若者と、移住してきた若者たちが力を合わせ、新たな風を吹き込む市之瀬。地域の少しずつ変化をもたらしています。一ノ瀬は、自然と人々の温かさが調和する場所です。この集落が持続可能な形で進化し続けることをこれからも多くの人々が見守り、応援することでしょう。新たな一歩を踏み出し始めた市之瀬に、ぜひご注目ください。

PICK UP!!